そんな事あるの?➁
今回も前回と似たような、お話を書きたいと思います。
以前当院に通院した、当時中学2年生の男の子のお話です。
この患者さんは、学校のサッカー部でゴールキーパーをしていて、練習中に腰を負傷(ギックリ腰)し来院されました。
この患者さんが、来院したのは金曜日だったのですが「2日後の日曜日にサッカーの試合があるので、それまでに何とかならないか?」との事でした。
来院時、歩くのもやっとで腰に炎症を起こしている状態だったので、正直2日後のサッカーの試合は、無理だと思いました。
ですが、2日後までに少しでも良くしようと治療をし「必ず明日も来るように」と指導をして帰しました。
そして翌日の土曜日、昼過ぎ頃に学校が終わってから来院したので「腰の痛みはどう?」と聞くと、全然痛くないとの事でした。
昨日の状態から、たったの1日で痛みが無くなる訳が無いと思った私は「昨日、帰ってから何かあった?」と聞くと「今日学校で友達とフザケテいる時に、友達にお尻を思い切り蹴飛ばされたら痛みが無くなった」と言うのです。
実際に、腰もちゃんと伸びて歩き方も良くなり、腰の炎症も無くなっていました。
前回のお話と同じ様に、悪い所に衝撃を加えれば、普通はもっと悪くなるのが当たり前ですが、この患者さんも偶々お尻を蹴られた事により、その衝撃が良い方向に行ったのだと思われます。
前回今回と、この様なお話を書きましたが、皆さん勘違いしないで下さいネ!
悪い所に無理に強い刺激を与えれば、普通はもっと悪くなるのが常識です!
絶対に真似はしないで下さい。
今回書いた2人の患者さんは、偶々運が良かっただけですから・・・。