今回は、先日当院に来院された患者さんの症例を書きたいと思いますpencil

この患者さんは、朝起きたら左肩が痛く動かせなかったそうです。
その為、整形外科に行きレントゲンを撮ったのですが肩関節に問題は無く、医者に原因を聞いても「何だろうね」と首を傾げていたそうです。
結局、シップと痛み止めの薬を貰って帰って来たのですが、痛みが取れない為当院に来院されました。

来院されて、初見で触診と可動域のテストをした結果、左肩関節前面(上腕二頭筋腱付着部)の圧痛及び左肩関節の自動運動(自分の力だけで動かす事)困難、他動運動(力を抜いた状態で反対の手で動かしたり、他人に動かしてもらう事)で痛みが出ませんでした。

この症状は、ほぼ間違い無く上腕二頭筋腱の炎症ですsign03

普通、上腕二頭筋腱が炎症を起こす原因として多いのは、上腕二頭筋腱の付着部を直接何かにぶつけるか、もしくは転びそうになった時手を地面に着いた際に負傷する事が多いのですsign01
今回、この患者さんは寝ぞうがよっぽど悪かったのか、たまたま運悪く負傷したと思われます。

その為、整形外科の先生も分からなかったのかも知れません。

次回は、上腕二頭筋腱が炎症を起こした時の治療法について書きたいと思いますpencil